今日は家づくりの『ディテール』のお話。
フランス語の「細かく切る」という言葉が由来となって、大きなものを細かく切るという意味が発展した『ディテール』。「詳細」「細部」を意味する言葉で、美術や建築、ファッションに携わる人なら一度は聞いたことがある言葉だと思います。
近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの言葉で『神は細部(ディテール)に宿る』という言葉がありますが、この言葉は『ディテールへのこだわりが作品の本質を決める』という意味で、細かなところまで気を配って作られたものこそ、良いもの、素晴らしい作品になるということです。
私たちスタイルデザインオフィスでも、この言葉通りに設計・デザインにおいて細かいところまで検討を重ねてご提案をしています。

例えば、内部ドアをハイドアにするとドア上の垂れ壁がなく天井までの高さを強調し、ドアを開けたときは隣の部屋と天井が繋がって見えるので空間も広く感じます。

サッシも天井までのハイサッシにし、ウィンドウトリートメントはボックス付けで器具は見せない。カーテンやブラインドを開けた時に庭との繋がりを感じ、開放的なリビングを演出することができます。サッシ枠や建具枠、巾木といわれる造作材は小さくシンプルな材料を選び、色は壁や床に同化させる。
注文住宅は1棟1棟にお客様の想いが詰まったプランで同じものはありません。それぞれのプランに合ったディテールの検討をし、またそれを大工さんと打合せしながら設計から施工まで多くの時間をかけて作り上げていきます。
機能性を残しながら極力シンプルに仕上げることで、よりシンプルで洗練されたデザインを生み出します。このように考えられたディテールをバランスよくデザインすることで、空間の質を高め、心地良い住まいや豊な暮らしに繋がっていくことだと考えています。
私たちは、お客様が日々過ごす空間をより豊かに過ごしていただけるよう、目立たないけど空間の印象を大きく変えるディテールにこだわった家づくりを提案していきます。